パーソンファインダー入力ボランティアの取り組み

◆この時の取り組みが、1冊の本となり
2013年4月10日に、Kindle版に引き続いて「書籍」版が出版されました。
私の取材インタビュー内容も7ページ3か所に記述して戴けました。

著者の 林 信行 様、山路 達也 様、感謝致します。

 

Googleの72時間 東日本大震災と情報、インターネット


Amazon にて、角川書店 書籍版・Kindle版をご購入いただけます。

2011.3.11 の東日本大震災発生時、

あの阪神大震災を、地元で経験していた私としても

「何か出来る事があるはずだ!」と思い、

即座に、地震の数時間後には

https://www.facebook.com/oyaji3?sk=app_134883239913281

こちらの、携帯からも閲覧可能な

災害関連情報の集約Facebookページ(アプリ)を作成しました。
→ https://apps.facebook.com/saigaidengon/

 

※「アプリ」という形であれば、他の人のFacebookページに

 クリック1つで、同じページ(タブ)が複製されてくっつけられる
 利点があります。

 

また、その時に「災害用伝言板情報FBP」 http://on.fb.me/HpmUar 

というFacebookページも作成し、

携帯からでも閲覧可能なようにQRコード画像中心の
お役立ち情報の投稿を行っていました。

 

◆その後、Twitter上では「被災地の携帯閲覧ユーザー」さんに向けて
携帯から閲覧可能な情報サイトの情報を流し続け、

参考→  http://twilog.org/uragoe/date-110311

→ http://twilog.org/uragoe/date-110312

 

Person Finderテキスト化&登録まとめWiki

という、うずまいさんが作成して戴いたサイトの運営などに

関わらせて戴き、Google パーソンファインダーのボランティア入力に

関するルール策定や、問題点の洗い出し、

名簿写真の入力・チェック作業を行っていきました。

 

 

 

◆当時の取り組みを検証

それから、1年後の先日、

Twitter上でこのようなツイートがいくつかRTされていた事に気付きました。

 

 

「東日本大震災と情報、インターネット、Google」

http://www.google.org/crisisresponse/kiroku311/


という、

「Google 外部の視点から記録と検証、そして将来への提言を行う。」事を

目的とした記事が投稿されており、

その取材の一環として、当時のテキスト化の協力メンバーを

探されていたようでした。

 

山路氏からのご質問

上記の検証記事を執筆されるために、

私どもへ、以下のようなご質問が寄せられましたので

ここに、そのまま回答文を記録させて戴きます。

 

------ここから------

「東日本大震災と情報、インターネット、Google」 

http://www.google.org/crisisresponse/kiroku311/ 

を手がけている山路です。

サイトを見させていただいて、いくつかお聞きしたいことが出てまいりました。

お手数ですが、わかる範囲で教えていただければ幸いです。

 

Q1.

・OYAJIさん達は、いつ頃、誰経由で

避難所名簿共有サービスの存在をお知りになったのでしょう?

 

A1.

私自身は http://twilog.org/uragoe/date-110311 こちらの

ツイログの記録を見て戴けるとお解りになるように、

地震発生後、数時間(約2時間後の 16:33 )で

このツイートのように

「携帯からアクセスできるFacebookアプリ」

https://www.facebook.com/oyaji3?sk=app_134883239913281

を急遽作成しておりました。

 

Twitter上でかぶりつきで、震災関連情報を集めていましたので

被災地での通信の有効手段は「携帯からのアクセスしか無い!」

と思ったからです。

 

そういう状況の中、被災民の方々のためのお役立ち情報を

自分自身でかき集めながら

翌日(12日)のログ

http://twilog.org/uragoe/date-110312

このように情報発信を続けていました。

 

で、3月12日の14時12分

 

このようにGoogleサイトの紹介ツイートをしておりますので

「誰経由」という事ではなくて、

自分自身で見つけて情報発信したのだと思います。

 

◆その後、具体的に私のツイートの中に

Googleの「避難所名簿の共有サービス」に関するツイートが登場するのは

3月14日 午前4時59分』の

http://twilog.org/uragoe/date-110314

 

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1103/14/news019.html

この記事を紹介したツイートです。

(このツイートは、2リツイートされています)

 

おそらくこの時間が、

具体的に私が初めて「Person Finder」の存在を知った時間だという事です。

 

なので、回答としては、3月14日午前4時59分 前後です。

 

★で、3月15日の01:42の時点で

http://twilog.org/uragoe/date-110315

このように、

携帯キャリア別のPerson Finderの閲覧検証」を試みています。

 

◆その後、3月15日09:26 には、

このようにツイートを行って、

http://twitpic.com/49klx8 こういう、

Google Person Finderへの「入力の仕方」を

図解解説で判り易いように説明図付きでツイートし始めました。

この時点から、たびたびTwitter上で

この画像付きのツイートを発信し続けています。

Q2.

・テキスト化していこうと言い出したのは、

Google側だったと報道されていますが、

Googleの呼びかけ以前にテキスト化を進めていた方はいらっしゃいますか?

(Picasaの「テキスト起こしのお願い(消息情報)」がすでに消えておりまして)

 

A2.

「Googleの呼びかけ以前」は居なかったと思います。

http://oyaji3.com/pfdb/DropBox20110318pm11.htm#

このPicasaにアップされた画像のように、

この「テキスト起こしのお願い」がアップされたからこそ

ユーザーが「それが必要なんだ」と気付いたのだと思います。

 

※私のツイログの中では

 

こちらで(2011年3月15日 - 5:53

「避難所名簿を「文字起し」しているようなプロジェクトはあるでしょうか?

また、それらを携帯(ガラケー)で検索出来るようなシステムって

考えられないでしょうか?

それが可能ならばかなり活かされるような気がするのですが、

多数の協力が必要ですね。」

というツイートが残っていますが、

 

その3時間後の「2011年3月15日 - 08:34:11」には、

私自身のツイートで

という協力要請の拡散ツイートを行っています。

参考→ http://twilog.org/uragoe/month-1103

 

Q3.

・最初のうちは、Picasaのコメント欄で議論が行われていった

という理解でよろしいでしょうか?

 

A3.

はい、そうです。

むしろ、「その場所しか無かった」というのが正解です。

これについては、

http://oyaji3.com/pfdb/DropBox20110318pm11.htm#

こちらの保存ログをご参考に。 

 

Q4.

・Person Finderへの入力は当初Googleが行っていましたが、

これについてもボランティアの方々が担当するようになっていきました。

この時期と経緯を覚えていらっしゃったら教えていただけますか?


A4.

時期を特定するとすれば、上にも書いたように

この「2011年3月15日 - 8:34」のツイートあたりが

一番最初だったかと思います。


「経緯」に関しては、最初、Google側は

「避難所で撮影した名簿をこのPicasaにアップして欲しい、

そして入力についてはGoogle側で行う。」という旨の画像(または文章)

をPicasa上にアップしていました。

 

しかし・・・そのうち膨大な量の名簿画像が投稿され始めて

とてもじゃないけども、Googleスタッフ側のみでのPerson Finderへの入力

では追いつかなくなって来た旨が書いてあり

「テキスト起こしのお願い」画像が掲載され、

他のユーザーへの協力要請が公表された・・という経緯だったかと思います。


※で、その時に「名簿画像のコメント欄にテキスト起こしをする」

という事になったのですが、

その際の「書式が人によってバラバラ」だとPerson Finderへの入力作業が

大変になる・・・と容易に予想出来たので

そこに集ったメンバーから自然発生的に、

統一ルールを作って、書式を統一させなければ大変になる

という共通認識が生まれて、

http://oyaji3.com/pfdb/DropBox20110318pm11.htm#

こちらのログの「2011/03/16 21:19」のうずまいさんの投稿にあるように

「まとめwikiを大至急作成していますが、有用な情報などありましたらこちらに記載しておいていただけると有難いです!」という御申し出があり、

2011/03/17 0:05」のうずまいさんの投稿コメント

→『遅くなりました。取り急ぎほぼ体裁だけですがまとめwiki作成いたしました

Google Person Finder@ ウィキ

http://www45.atwiki.jp/ganbare-tohoku/

で、まとめWikiページが始動したという事です。

 

 

Q5.

・中心となって活動されたのは、だいたい何人くらいでしょう?

 OYAJIさん、うずまいさん、oblivionさんらが活発に活動されているように

 見受けられました

 (もし、うずまいさんやoblivionさんの連絡先がわかるようでしたら

 教えていただけると助かります)。

 

A5.

人数を推測するのは、かなり難しいですし、

「中心」という「範囲」も具体的にどの範囲なのかを明確にして戴ければ

ある程度は回答出来ますが、

Person Finderテキスト化&登録まとめWiki」上での活動メンバー

という意味でならば、

 http://jbbs.livedoor.jp/internet/11875/ ←こちらの

PFまとめwiki@掲示板」に登場する(投稿している)

メンバー全員の数が中心メンバーであり、

入力ボランティアさんはそれこそ星の数ほどいらっしゃいましたが、

「チェック作業の企画立案・作業手順の標準化」などを議論しあって、

その発表を行っていたメンバーの人数は、5~10人程じゃないでしょうか?


Q6.

・OYAJIさんの本名や職業などを記事中に掲載しても問題ありませんか?

(ハンドル名でももちろん大丈夫です)

 

A6.

すみません、ハンドル名でお願い出来ますか?

「OYAJI」で結構です。

Twitterアカウントの@uragoeも公表可です。

職業は Social Media Curator (ソーシャルメディアクリエーター)

とでもしておいて下さい(笑)

個人運営にて http://socialdesign.jimdo.com/ というHPを開設しています。

 

Q7.

・Google側の作業(http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_volunteer2.html

とボランティア側の作業のバッティングした時など、

Googleからのフィードバックはいかがでしたでしょうか?

 

A7.

その辺りの「折衝」に関しては、

http://oyaji3.com/pfdb/DropBox20110318pm11.txt

こちらにも少しログが残っていますが、

http://groups.google.com/a/googleproductforums.com/forum/#!forum/ja

こちらの「Google プロダクトフォーラム」上にて

 

主に、まとめWiki作成者のうずまいさんなどが

Google側との折衝などを行って戴いたかと記憶しております。

 

ただ、我々は(Googleさんも大変だとは思いますが)
要望へのレスポンスが悪くて(遅くて)

皆、大変にイライラしてた覚えがあります。 

 

 

=当時感じていた問題点=

◆当時、個人的に私が感じていた問題点としては、

「パーソンファインダー上での重複投稿やミス投稿」の問題。

 

NHKさんの安否確認情報との連携は、正確性が高かったので

これは助かりましたが、

asahi.com さんのパーソンファインダー入力に関しては、

重複チェック」を全く行わずに、独自ルールにて入力されていたために、

膨大な数の「重複投稿」が発生していて

善意の入力ボランティアの皆さんが、Wチェックなどに非常に手間がかかり、

ご苦労されていた・・・という事例がありました。

 

つまり、同姓同名者のパーソンファインダー登録がある場合に、

我々のような問題点の洗い出しをしているメンバーなどは

その方の「出身地」や「避難所移転の経緯」や、

「複数の名簿画像での照合」により、『本人確認の確定率』を上げていく

という、とても手間と時間のかかる『確認作業』を行っていって

登録情報の精度を上げていき、「ご家族・ご親族」の情報と

結び付けていくという作業を緻密に行っていたわけですが、

(それにより検索側(被災者さん側)の検索労力を軽減する目的)

そういう段取りを全く無視してパーソンファインダー登録をされる方が

居られたのも事実としてあったのです。

 

※具体的に言えば、同一避難所で撮影された複数の「名簿写真」で

「家族連名で書かれた名簿写真」と、

「名簿担当者がワープロ打ちした整形名簿写真」など、

いくつかの複数の写真がある場合、総合的にそれらの写真を判断して

「この名前と、この名前はご家族・親族に違いない!」と判断すれば

その旨を、パーソンファインダーの情報欄に付記登録しておけば、

その方の消息を探す方にとっては、有益な「安心情報」になるわけです。


ところが、それらを無視して

「事務的に新聞発表やマスコミ発表情報に基づいて順次、登録していく」

という方が現れてしまうと、

その途端に膨大な量の「重複登録」が発生してしまう。

 

・・・この問題の処理に、相当に労力がかかってしまっていた

という事実もあります。
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◆その他・当時の参加メンバーのQ&A

 

当時の Person Finderテキスト化&登録まとめWiki 参加メンバー、

 

ふありんさんの回答

→ http://oyaji3.com/pfdb/fuarin20110408.txt 

 

 

 

(※ご本人の許諾を得て、掲載しております)